総額約5億円のシリーズB資金調達を実施しました
Cellid株式会社(本社:東京都港区、代表取締役:白神賢、以下「Cellid」)は、ARを次のコンピュータプラットフォームにするという当社の長期的ビジョンにご賛同いただいた方々から第三者割当増資により合計5億円の資金調達を実施したことをお知らせいたします。この度の調達により累計調達額は約12億円となります。
Cellidは、2022年11月からFOV60度を実現したフルカラーのWaveguide方式のディスプレイのサンプル提供を開始しています。明るく、広い視野角をもち、メガネ型に適した薄さを実現できるWaveguide方式ディスプレイの提供は、「スマホの次」と期待されるARグラスにとって必須の技術と期待されています。
また、Visual SLAM[1]を用いて、汎用機材で撮影された動画をインプットデータとした、簡単かつ安価に、3Dモデルを作成・閲覧できる「Model Builder」や、非GNSS環境にて位置情報を出力する「Position Finder」など、ARグラスが普及した将来にプラットフォームとなるアプリケーションを開発・提供してまいります。
Cellidは、今回の資金調達により量産化に向けたディスプレイ・モジュールの開発体制の拡充、品質管理体制の整備、Visual SLAM [1]は「Model Builder」及び「Position Finder」をはじめとした開発活動を加速していくとともに、AWE [2]や、CES [3]など展示会へ出展のみならず、北米地域やアジア地域の顧客へのマーケティング活動に邁進していきます。
[1] : Simultaneous Localization and Mapping
[2] : Augmented World Expo(AWE)https://www.awexr.com/
[3] : CESは世界最大規模のテクノロジー見本市。https://www.ces.tech/
【引き受け先(敬称略、順不同)】
・アクサ生命保険株式会社
・エプソンクロスインベストメント株式会社/グローバル・ブレイン株式会社 [4]
・東急建設CVCファンド(TOKYU-CONST GB Innovation Fund L.P.(TCIF)
・東証プライム市場上場企業
【投資家からのコメント】
・アクサ生命保険株式会社(執行役員 ジャパンアンドアジアCIOボリス・ムティエ様)
アクサ生命は、保険および資産運用分野の世界的なリーディングカンパニーであるアクサグループの日本における生命保険会社です。当社は、アクサのパーパス「すべての人々のより良い未来のために。私たちはみなさんの大切なものを守ります。」を体現すべく、グループの戦略と歩調を合わせ、世界の幅広い資産に分散投資を行っており、その一環として国内外のベンチャー企業への投資を、直接またはファンドを通じて行っています。
Cellidは、次世代のコンピューターと人の接点となるものとして有力視されているAR(拡張現実)の技術を、ハードウェア領域、ソフトウェア領域の両面で支え、人々の生活の質の向上に資する今後を期待される技術を持つ企業です。また、Cellidの技術は応用性が高く、当社の不動産開発プロジェクトにおいても既に活用されています。アクサ生命は、ARを次のコンピュータープラットフォームにする、というCellidの長期的ビジョンに賛同し、株主として同社をサポ―トしていきます。
・エプソンクロスインベストメント株式会社(業務執行役員 宇都宮純夫様)
エプソングループは「省・小・精」から生み出す価値で人と地球を豊かに彩ることをパーパスに据えている会社です。Cellidは将来が期待されるAR市場に対し、ハード・ソフトの両面から具体的な価値を掲げ、一つのARソリューションを確立しようと考えている会社です。当社は本投資を通じパートナーとして、AR市場への道筋を広げ新たな社会の実現に向け共に貢献したいと考えています。
・東急建設CVCファンド(TOKYU-CONST GB Innovation Fund L.P.(TCIF)、運営:グローバル・ブレイン株式会社)(価値創造推進室イノベーション推進部CVC担当)
この度Cellid社に出資させて頂くこと、大変嬉しく思います。出資までの協議を通じ、白神CEOをはじめ高い専門性を持つ社員の皆様の、AR業界全体を発展させたいという熱い思いと、顧客目線に立った細やかな対応に感銘を受けました。東急建設は長期経営計画において「デジタル技術」を競争優位の源泉に掲げ、建設事業のデジタルシフトと新たなビジネスモデルの構築に取り組んでいます。この目標に向けて、現実世界とデジタルの融合は当社としても重要なテーマと認識しており、Cellid社との連携には大きな可能性を感じております。今回の出資を機に、BIM/CIMを始めとするデジタル技術とビジュアルSLAMを掛け合わせることによる建設事業のDXを推進するとともに、DXソリューションの共同開発、販売等、幅広い分野でシナジーを発揮できる機会があると確信しています。共に、建設業界の未来を創っていきましょう!
・東証プライム市場上場企業(担当事業室長)
当社は、化学品材料、合成樹脂材料、電子材料等の取扱いを中心に成長を続けてきた商社です。現在は、エレクトロニクス・モビリティ・ライフサイエンスの各分野での川下戦略に力を入れています。 次世代の情報通信技術として期待されるAR(拡張現実)領域において、Cellidが目指す「両目と両手をスマートフォンから開放する」ことを実現するARスマートグラス向けのソリューションを、当社の強みである先端素材と加工技術、グローバル販売網を駆使し、株主として、また協業パートナーとして幅広く支援していきます。
[4] : EP-GB投資事業有限責任組合(ファンド正式名称)
◆プレスリリース:Cellid株式会社、総額約5億円のシリーズB資金調達実施、累計約12億円の調達完了ARグラスにおけるキーコンポーネントであるWaveguide方式のディスプレイでマーケットリーダーを目指す
◆お問い合わせ:contact@cellid.com