事業開発パートナーと自社ブランドARグラスの開発を目指すOEMパートナーの募集プログラムを開始
次世代デバイスのARグラス用ディスプレイおよび空間認識エンジンの開発を手がけるCellid株式会社(読み方:セリッド、本社:東京都港区、代表取締役:白神 賢、以下「Cellid」)は本日、デザイン性に優れ、軽量を実現したメガネタイプの拡張現実(AR)グラスのリファレンスデザイン(検証用モデル)を発表いたしました。
この度、Cellidは、自社で開発している最先端の光学シースルーディスプレイ方式のウェイブガイド(DOE方式)やマイクロプロジェクターなど、スマートグラス向けの最先端テクノロジーを体験できるメガネタイプのARスマートグラスの検証用モデルであるリファレンスデザインを国内外の法人向けに提供します。
リファレンスデザインには、生成AIや物体認識機能などと連携したARグラスのアプリケーション開発をサポートするSDKの提供も含まれます。また、リファレンスデザインの提供開始にあわせて、事業開発パートナーおよび、OEMパートナープログラムを開始し、ARグラスを用いて、DX推進や新しいビジネスの創出を目指すパートナーと、自社ブランドとしてARグラスの開発を目指す企業を募集します。
リファレンスデザインに採用されているCellidが開発したウェイブガイド(ARグラス用ディスプレイレンズ)は、一般的なメガネレンズと同等の薄さと軽さを保ちながら、鮮やかなフルカラー表現を実現しています。この技術は、世界最大のディスプレイ学会であるThe Society for Information Display(SID)から「2024 Display Component of the Year Award」を受賞しています。本表彰は、テクノロジーのトレンドを変えるような技術開発が選ばれ、日本企業としての受賞はSony、東レ、ジャパンディスプレイ等の大企業に次ぐ受賞となります。また、業界内で高い評価を得ていることから、現在、国内外の大手企業とARグラスの普及に向けて、共同開発および量産に向けた取り組みを進めています。
事業開発パートナープログラムでは、ARグラスを活用した新しいビジネスの創出のためのアプリケーションの共同開発や実証実験が可能になります。同プログラムを通じて、参加企業はARグラスに適した業務やサービス設計・実証実験・アプリケーションの開発などに対するサポートなどを得ることができます。また、OEMパートナープログラムでは、ARグラスの自社開発を目指す企業が、リファレンスデザインをベースとした自社ブランドのARグラス開発が可能です。リファレンスデザインは通常のメガネ同様の形状で、従来のヘッドマウントディスプレイ型のARグラスに比べて軽量のため、日常のより多くのシーンでの使用が可能となり、様々な業界のパートナーと新しいビジネスの創出を支援します。
Cellid代表取締役社長CEO白神賢のコメント
「この度、Cellidが独自開発したARグラスのリファレンスデザインを発表できることを心から嬉しく思います。この革新的なデバイスは、生活や仕事のあり方を一変させる可能性を秘めています。今回当社が発表したリファレンスデザインによって、ARグラスのさらなる普及と市場拡大を目指し、エコシステムの構築に取り組んでまいります。このエコシステムは、開発者、企業、ユーザーが連携し、共に成長できる場を提供していくものです。当社の目標は、AR技術がより身近なものとなり、現実世界とデジタル世界が融合することで、日常生活で自然に活用できるようにすることです。そのために、業界全体でのベストプラクティスを実現し、ユーザーがAR体験を最大限に享受できるよう努めてまいります。」
メガネタイプARグラス リファレンスデザインの主な特徴
1:メガネタイプでの優れたデザインかつ、軽量なARグラス
最先端の光学シースルーディスプレイ方式のウェイブガイド方式の光学レンズを採用することで、通常のメガネと変わらないデザイン、軽量化(約58g)を実現し、従来のヘッドマウントディスプレイ型に比べ、日常的に長時間使用しても疲れにくい装着感となっています。
2:高解像度カメラ、IMUセンサーによるシームレスなAR空間体験を実現
8MPの高解像度、84度の広視野角のカメラ、3軸IMUセンサーを搭載し、現実空間における物体や位置を認識することができ、ユーザーは、よりシームレスなAR空間を体験することが可能となります。
3:UI/UXに優れたAR空間の構築
AndroidおよびWindowsのデバイスと接続でき、独自のSDKを開発に利用することによって、簡単かつ、優れたUI/UXを兼ね備えたAR空間やARコンテンツをそれぞれのユースケースに応じて構築できるようになります。
4:多様なユースケースに対応可能なSDK
リファレンスデザインのSDKには、生成AIのAPIを標準搭載しており、幅広いユースケースで生成AIの活用が可能です。例えば、目の前にある機器の使用方法についてリファレンスデザインを通して尋ねることで、その機器を自動認識し、使用方法や操作手順を表示することもできます。また、ARマーカーにコンテンツを登録することで、ARマーカーを認識してコンテンツを現実空間に表示することも可能で、機器のマニュアルなどをハンズフリーで即座に確認することができます。さらに今後、アイトラッキングやジェスチャー認識の機能追加も計画しています。